リモートワークやハンズフリー通話で快適に会話するためには、周囲の雑音をカットするノイズキャンセリング機能や、自分の声をクリアに相手へ届ける高性能マイクを搭載したワイヤレスイヤホンを選ぶことが重要です。この記事では、AppleのAirPods Pro(第2世代)やソニーのWF-1000XM5など、音響のプロが厳選した通話品質に優れたおすすめの5モデルをご紹介します。接続安定性やマイク性能に優れた製品を選ぶことで、オンライン会議や電話の声が聞き取りづらいといったストレスを解消できます。
1. 通話で使えるマイク付きワイヤレスイヤホンの選び方
ワイヤレスイヤホンで快適に通話を行うためには、利用シーンや環境に適したモデルを選ぶことが重要です。ここでは、通話品質や使い勝手を左右する3つの重要な選定基準について詳しく解説します。
1.1 通話品質を左右するマイク性能の種類
通話時の音声のクリアさは、搭載されているマイクの性能や数、および集音技術によって大きく異なります。マイク性能の種類を見極めることが、相手にストレスなく声を届けるための基本となります。
一般的なマイク性能の種類や特徴について、以下の比較表にまとめました。
| マイクの種類・技術 | 主な特徴 | 適した利用シーン |
|---|---|---|
| ビームフォーミングマイク | 複数のマイクで話者の声を正確にとらえ、指向性を高めて集音する | 外出先やカフェなど周囲に雑音がある環境での通話 |
| AIノイズリダクション搭載マイク | AIによる機械学習を活用し、環境音と声を識別して雑音をカットする | リモートワークやオンライン会議など声の明瞭さが求められる場面 |
| 一般的な内蔵マイク | 片側または両側に標準的なマイクを1基ずつ搭載している | 静かな室内での短時間の音声通話 |
特に、ビームフォーミング技術やAIノイズリダクション機能が搭載されたマイクを選ぶことで、自分の声だけをクリアに相手へ伝えることが可能になります。
1.2 リモート会議や電話で重要な接続安定性とバッテリー
長時間のリモート会議やビジネスの電話において、音声の途切れやバッテリー切れは大きな支障となります。安定した通信規格と十分なバッテリー性能を備えたモデルを選ぶことが不可欠です。
通信規格については、音声の遅延が少なく接続安定性が向上しているBluetoothの新しいバージョンに対応しているかを確認しましょう。これにより、電波干渉による音飛びや接続の切断を大幅に軽減できます。
また、バッテリー性能に関しては、連続通話時間がしっかりと確保できるモデルを選ぶことで、長時間の会議でも途中で充電が切れるリスクを防げます。さらに、ケース併用でのスタミナがあれば、日々の充電の手間を減らすことができます。
1.3 快適な通話を実現するノイズキャンセリング機能
通話中の快適性を高めるためには、周囲の雑音を抑えるノイズキャンセリング機能の有無が大きく影響します。ノイズキャンセリングには、主に「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」と「通話用ノイズリダクション」の2種類が存在します。
アクティブノイズキャンセリングは、周囲の環境音をイヤホン側のマイクで検知し、逆位相の音波を生成して騒音を打ち消す機能です。これにより、電車内やカフェなどの騒がしい場所でも、相手の声に集中しやすくなります。
一方で、通話用ノイズリダクションは、マイクに向かって話す自分の声から周囲の雑音を取り除き、相手に聞こえる音声をクリアにする機能です。リモート会議や電話においてストレスのない双方向のコミュニケーションを実現するためには、これら2つのノイズキャンセリング機能がともに優れているモデルを選択することが極めて有効です。
2. 通話と音楽を両立するマイク付きワイヤレスイヤホンおすすめ5選
通話品質と音楽鑑賞のクオリティを高い次元で両立している、現在日本国内で特に評価の高いマイク付きワイヤレスイヤホンを5つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴やマイク性能を比較表にまとめていますので、選定の参考にしてください。
| 製品名 | 主な特徴 | マイク・通話性能 | ノイズキャンセリング |
|---|---|---|---|
| AirPods Pro 第2世代 | Apple製デバイスとの高い連携性と空間オーディオ | 内向きマイクとH2チップによる音声分離 | 適応型環境音除去 |
| WF-1000XM5 | 世界最高クラスの静寂とハイレゾ級高音質 | AI機械学習アルゴリズムと骨伝導センサー | 統合プロセッサーV2による高性能ANC |
| QuietComfort Ultra Earbuds | 圧倒的な没入感を生むイマーシブオーディオ | 周囲のノイズを効果的にキャンセルする4マイク | カスタムチューニング可能な世界最高クラスANC |
| Evolve2 Buds | ビジネス特化型の強力な接続安定性と耐久性 | マルチセンサーボイスと専用USBドングル | 11段階で調整可能なANC |
| Live Free 2 | コストパフォーマンスに優れたオールインワンモデル | 左右合計6つのビームフォーミングマイク | リアルタイム補正付きハイブリッドANC |
2.1 AirPods Pro 第2世代
AppleのAirPods Pro 第2世代は、進化したH2チップを搭載し、音楽鑑賞における豊かなサウンドと、電話やオンライン会議でのクリアな音声品質を高いレベルで両立しているモデルです。外向き・内向きのデュアルマイク構成に加え、高度な信号処理によって風ノイズや環境ノイズを効率的に除去します。
ファームウェア更新で追加された「音声分離(Voice Isolation)」機能により、騒がしい環境でも自分の声だけを正確に相手に伝えることが可能です。また、Appleエコシステム内でのシームレスなデバイス切り替えに対応しており、iPhoneやMacを使い分けているユーザーにとって非常に実用的です。
2.2 WF-1000XM5
ソニーのWF-1000XM5は、小型・軽量化を図りながらも、ドライバーユニットの拡大と高音質技術によって圧倒的な高音質と優れた静寂性を実現したフラッグシップモデルです。音楽のディテールを忠実に再現するだけでなく、通話性能の面でも大きな強みを持っています。
マイク性能においては、5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成されたアルゴリズムと、頭蓋骨の振動を捉える骨伝導センサーを組み合わせることで、周囲の騒音と話者の声を高精度に分離します。マルチポイント接続にも対応しており、プライベートのスマートフォンと仕事用のPCを同時に接続してスムーズに運用できます。
2.3 QuietComfort Ultra Earbuds
ボーズのQuietComfort Ultra Earbudsは、独自の「Bose Immersive Audio」技術による立体的な没入感のあるサウンド体験と、世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を誇るプレミアムイヤホンです。
通話面では、4つのマイクを内蔵し、周囲の不要なノイズを効果的にキャンセルしながらクリアで聞き取りやすい通話を実現しています。音楽に深く没頭したい目的と、音声通話の明瞭さをどちらも妥協したくないユーザーに適した仕様となっています。
2.4 Evolve2 Buds
JabraのEvolve2 Budsは、ハイブリッドワークやテレワークを想定して設計されたビジネス特化型の完全ワイヤレスイヤホンです。音楽鑑賞用としての側面よりも、Web会議や電話での通話品質を極限まで高めることに主眼が置かれています。
指向性マイクと骨伝導センサーを組み合わせた「Jabraマルチセンサーボイス」技術を採用しており、カフェや外出先などの騒がしい場所でも声だけをクリアに抽出します。また、付属の専用USBドングルを使用することで、PCとの間で安定したワイヤレス接続と優れたプラグアンドプレイ環境を構築できます。
2.5 Live Free 2
JBLのLive Free 2は、手頃な価格帯でありながら日常に必要な機能を網羅したコストパフォーマンスに優れたモデルです。高性能な11mm径ダイナミックドライバーによるJBLならではの豊かなサウンドを楽しめます。
通話機能では、片側3基、左右合計6つのビームフォーミングマイクを搭載しており、風や周囲のノイズの干渉を抑えて声をクリアに伝達します。さらに、自分の声の音量を確認できるボイスアウェア機能や、2台のデバイスを同時接続できるマルチポイントに対応しており、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで快適に運用できます。
3. マイク付きワイヤレスイヤホンで通話品質を高めるコツ
ワイヤレスイヤホンを使った通話において、相手へクリアな声を届けるためには、デバイスの性能を引き出すための適切な使い方と設定が重要になります。
3.1 イヤホンの装着感とマイクの位置調整
通話時の音声トラブルの多くは、イヤホンが耳に正しくフィットしていないことや、内蔵マイクの向きが適切ではないことが原因で発生します。
イヤホンを装着する際は、イヤーピースが自分の耳のサイズに合っているか確認し、隙間がないようにしっかりと固定してください。また、マイクが口の方向を向くように角度を微調整することで、自分の声が正確に拾われ、音声の途切れやこもりを軽減できます。
| 装着・調整のポイント | 起こりやすい問題 | 改善策 |
|---|---|---|
| イヤーピースのサイズ | 密閉感が足りず、音声が聞き取りづらくなる | 自分の耳の穴の大きさに合ったイヤーピースに変更する |
| マイクの向き・角度 | 声がこもる、または小さく聞こえる | 本体を回転させて、マイク孔が口元に向くように調整する |
3.2 周囲の環境音を遮断する設定方法
オフィスや屋外などの騒がしい場所で通話をする場合、周囲の雑音がマイクに入り込むことで相手が聞き取りづらくなることがあります。
これを防ぐためには、専用のスマートフォンアプリを活用し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)や通話時のノイズリダクション機能を有効に設定することが効果的です。また、マイクの集音モードを切り替えられる機種では、周囲の音を拾いにくい単一指向性モードや通話専用モードに設定することで、自分の声だけをクリアに相手へ伝えることが可能になります。
4. まとめ
通話用マイク付きワイヤレスイヤホンを選ぶ際は、周囲の雑音を軽減するノイズキャンセリング機能やマイク性能、長時間の会議でも途切れない接続安定性とバッテリー性能を確認することが重要です。音質や装着感に優れたAppleのAirPods Pro 第2世代やソニーのWF-1000XM5、高い通話特化性能を持つJabraのEvolve2 Budsなどを活用すれば、リモート会議や電話での音声トラブルを防げます。自身の利用環境に合わせた製品を選び、正しい装着と設定を行うことで、快適で聞き取りやすい通話環境を実現できます。


